学び合いのコミュニティづくり

ギャザリング 大正大学 ETIC

5月11日~13日、チャレンジコミュニティプロジェクト(通称:チャレコミ)のギャザリング(集合研修)が行われた。
チャレコミは、全国で実践型インターンなどを行う団体のネットワークで、年に2回ギャザリングを開催している。
今回は1日目の振り返りについて書きます。
なお、チャレコミについては、こちら

まず研修の初めは、ウェルカムスピーチ。
会場となる大正大学の学長補佐である福島先生から。

ギャザリング 大正大学 オープニング

実は、山形大学にいらした際に、初期のチャレコミと関わりがあるとのこと。
大正大学の地方創生学部では、クオーター制で地方で活動したり、都内でお店を持ちお店で地方の特産品を販売したりしています。
また、地域活動の実績を評価する入試を行い、授業料全額給付の奨学金もつくるそうです。
制度のプレス記事はこちら
先生方がユニークですし、かなり面白い地域活動ができそうです。

続いて、研修の本体へ。
まずは、アイスブレイクで、他団体の方とペアを組んで、インタビュー形式で活動を掘り下げます。
私は、株式会社御祓川の代表森山奈美さんとペアを組みました。
奈美さんは、レジェンドコーディネーターで、特にファシリテーションがとても上手です。
その後、8名でグループをつくり、インタビューした方を他己紹介。

ギャザリング 大正大学 ETIC

次は、「私とチャレコミ」というテーマで、壇上に8名の方が登壇して、出会いから話していきます。
関わりが1年目~14年目までおり、どういうネットワークなのかを共有していきます。
そこから、活動を含めて深く掘り下げます。

まず、各団体がある「地域」という現場が最先端であるということ。
地域の課題解決や挑戦を生み出すため、東京で共有をしながら、現場で実践する。

そして、ETIC.の代表宮城さんが仰った「地域の方が人は育つ。」ということ。
地域は現場であり、課題の最先端であるという環境の違い、そして地域では多様な役割を求められる。
創造的な活動は、地域の方が多いかもしれません。

ギャザリング 大正大学 ETIC 宮城代表

一方、ETIC.のインターン生の「逆に学ぶために東京に来た。」という発言。
これは都会の方が人が多いので、知識やノウハウなどは東京に多いこともある。
なので、最初の「東京で共有して地域で実践する」のは、とても成長できるパターンかもしれない。

また、大阪JAEの小澤さんが話してくれた「栄水化学」さんの事例は素晴らしい。
栄水化学の松本社長は、インターンは学生と会社が学び合うことに気づいた。
例えば、インターン生に改めて、なぜこの事業を行うのかを聞かれて、ミッション・ビジョンを考え、社員に共有する大切さを学んだ。
この学び合うというプライスレスな価値を拡げるため、松本社長は自らインターンのコーディネート団体を立ち上げた。
まさにコミュニティ(生態系)という事例で、何かステージがあがった気がした。

JAEの代表坂野さんと、後でお話した時に、地域で土壌を耕すというお話をされていた。
これは文化をどう作っていくかというお話。
地域ごとに土の状態は違うから、状態を見ながら、何をすべきか考えること。
また土から顔を上げると、同じように耕そうとしている人がいることに気づく。
そうやって、仲間を増やしながら少しずつ土壌をつくっていくのだと感じました。

1日目の振り返りとして、大切なのは「学び合い」だなということ。
インターンも、採用もそうですが、会社と個人で従属関係があるように思われます。
でも、それは違和感があって、なんとも表現できていませんでした。
一方的に従うということではなく、フェアで学び合うことが必要なんだと思いました。
この価値はプライスレスなんだけど、実際にはサービスとして値段をつけないといけない。
どう貨幣的な価値に変換していくかは、これからも課題だと思います。