【学生取材】株式会社ユーゴー ー全文記事ー

株式会社ユーゴーは、ただのクリーニング屋さんではありません!
お客様には楽しいイベントを。社員さんにはチャレンジとやりがいを。
ユーゴーはみんなが楽しくなれるとても素敵なクリーニング屋さんでした!!

会社紹介

株式会社ユーゴーは、茨城県小美玉市に本社を構えています。1976年設立の会社で、現在の社長は沼崎周平さんです。従業員は900名(2019年3月時点)で、北関東を中心にクリーニング、コインランドリー、古着という3つの事業を展開しています。メインはクリーニング事業で、「クリーニング専科」や「MIXMAX」などの店舗を運営しています。
「クリーニング専科」は、「日本一楽しいクリーニング店」というのがコンセプトです。お客様が参加する楽しいキャンペーンを行ったり、各店舗に用意された黒板にイラストを描いたりと、お店に行くのが楽しみになるような工夫がたくさん施されています。

「クリーニング専科」の一部店舗には、古着をクリーニング代と同じ値段で販売する「オサガリ専科」や、コインランドリーの「ランドリー専科」が併設されています。
他にも「MIXMAX」という「日本一カッコいいクリーニング店」をコンセプトとしたお店もあります。男性のビジネスマンなど、「カッコいい」に価値を置くお客様がターゲットです。多忙なスケジュールに支障の出ないよう、3時間でクリーニングを仕上げてくれます。

「MIXMAX」にはシリーズ店舗である、「日本一モダンなクリーニング店」をコンセプトとした「MIXMAX WHITE」や、「コインランドリーを道具のように使いこなしてもらいたい」という想いで生まれたコインランドリー「TOOLS」があります。
ユーゴーさんでは、社員全員に「Thank you CARD」と呼ばれるカードが配られます。このカードには、「仕事を楽しんでほしい」、「気配りを心がけて人と接してほしい」など、沼崎社長の思いが詰まった「こころのハンカチ10ヵ条」がまとめられています。他にも「UGOスタイル10ヵ条」という行動規範も書かれています。社員の皆さんは、このカードを読んで、企業理念を大切にしながら働いています。

会社見学

今回は、人財開発室 室長の稲野辺さんのご案内で、クリーニング専科 土浦卸町店、MIXMAX ピアシティ石岡店を見学させていただきました。
まずは、クリーニング専科 土浦卸町店にお邪魔しました。店内は天井も高く、非常に開放的な印象でした。また、大きな黒板が設置されており、そこに各店舗のスタッフがお客様を楽しませるイラストも描かれていました。
店内は「日本一楽しいクリーニング屋さん」のコンセプトの下、様々なイベントが用意されています。私たちは、けん玉を遊んで割引をしてもらえる「タマタマ割」を体験しました。剣先は30%、皿に乗ると10%、失敗しても3%オフになるというサービスです。
実際にやってみて、「ただけん玉してただけなのに楽しい!」と思い、他のみんなも自然と笑顔になっていました。
また、土浦卸町店は「オサガリ専科」併設店です。販売されている古着は、とてもきれいでクリーニング後のいい匂いがしました。価格もクリーニング代と同じなので、手軽に購入でき、ハッピーな気持ちになれます。私もシャツを購入してしまいました(笑)

さらに、こちらの店舗は「てつだって!コース」対応店でもあります。「てつだって!コース」では、クリーニング時にスタッフがつけるタグを、お客様自身でつけることができます。これによって、スタッフは仕事が減り、お客様もクリーニング代が安くなるというWin-Winなサービスです。
管轄のエリアマネージャーである猪俣さんにも、併設された工場を案内していただきました。工場ではとても大きな洗濯機が動いていた他、ドライクリーニング用の衣服を傷めないように、石油でやさしく洗う洗濯機があるなど、クリーニング専科ならではの機械も見ることができました。猪俣さんは、スタッフの方と一緒に働くだけでなく、一緒にご飯を食べるなど積極的なコミュニケーションを心がけているそうです。

続けてMIXMAXFACTORYピアシティ石岡店にお邪魔しました。MIXMAXのコンセプトは「日本一カッコいいクリーニング店」です。コンセプト通り、店舗はおしゃれでシックな色合いで、カフェのような雰囲気を醸し出していました。MIXMAXFACTORYでは、工場が併設されています。それにより、3時間のスピード仕上げが可能となります。

社長インタビュー

代表取締役 沼崎周平さん

沼崎社長は、楽しいことが大好きで、お客様のことも社員のこともとても大切にされています。
社長には、仕事への取組み方や社員とのコミュニケーションについてお伺いしました。

――マーケティングに力を入れているとのことでしたが、どうしてでしょうか?
クリーニング業ってサービス業の中でも、サービスのレベルはかなり低いと思ってて。まずは納期をきちんと守ることから始めたんだ。それだけでも売り上げはかなり伸びたね。自分がお客様だったらどう思うか?は常に考えているし、安いという理由じゃない消費行動にも目を向けているかな。

――前社長であったお父様に、ビジネスのことでどんどん提案した、とのことですが、プレゼンには自信があったのですか?
あったよ。ちゃんと「これがこうなるからこうで、どのくらいお金がかかって、どういうメリットがあって」っていうことをしっかり調べてから持って行ってたしね。
ちなみにアイデアの話なんだけど、僕は常にお客の気持ちでいたんだよね。飲食店とか他のお店行った時に、「楽しい」って思ったことを取り入れたり、自分がお金を使う時に、「なぜ自分はここで、これだけの金額を払ってでもこれを求めるのか」っていうことも考えるね。

――社員を育てるうえで大切なことはなんですか?
許すことだね。とにかく否定はしちゃいけない。あとはプライベートの話もガンガンするね。そうすると仕事とプライベートが分けられなくなるでしょ?僕は生活の一部として仕事があると思ってるから、そういう風に働いてもらいたいな。

――仕事とは、どんなものだと考えていますか?
人の役に立つことだと考えてる。そのために仕事したり、やりたいことをやったりしてる。「お金が欲しい」とか「偉くなりたい」とか、人それぞれいろんなモチベーションがあると思うけど、僕はそういうモチベーションの中に「人の役に立つ」があるよ。

社員インタビュー

1人目:
万博管轄 サブマネージャー 吉沼みずき

万博管轄サブマネージャー、入社2年目の吉沼さんにインタビューしました。
吉沼さんは茨城県内にある流通経済大学を卒業後、ユーゴーに入社されました。

――ユーゴーに就職された理由は何ですか?
ユーゴーはとても雰囲気が温かい。働いている人の良さで決めましたね。

――就活では初めから「社員さんの人のよさ」を重視していたのですか?
初めはやっぱり「地元の会社がいいな」って思ってたんですけど。いろんな会社を見るうちに、会社の雰囲気が分かるようになってきました。それで人や雰囲気を重視するようになりましたね。

――体育教師を目指していたとのことですが、なぜ一般企業への就職にシフトされたのですか?
運動をするが好きだったので、体育教師を目指したんです。でも、自分で教えるとなるとなんか違うなって思って… 。
でも就職して何するんだろうと悩んでいたので、とりあえずいろんな会社を見てみようと思い、就活を始めました。

――ユーゴーの魅力はどんなところですか?
社員の皆さんがすごく温かくて、家族みたいなところですね。マネージャー同士だけじゃなく、担当店舗のアルバイト、パートの皆さんとの距離もとても近いんです。

――社長はどんな人ですか?
お父さんみたいな人ですね。すごく社員のことをよく見ていて、彼氏とかできてもすぐバレちゃうんですよ(笑)

 

2人目:
内定者 岡田明長さん

次にお話を伺ったのは、我々と最も年齢が近い、内定者の岡田さんです。
岡田さんは、拓殖大学経済学部で学んだ後、清和大学法学部に編入しました。現在はユーゴーに内定が決まっており、来年度から新入社員として働く予定です。
――岡田さんはどうしてユーゴーに就職したのですか。
初めはユーゴーのことを知りませんでした。僕は将来自分の店を出そうと決めていて、高校の時に学んでいた飲食系か、大好きな服に関わるアパレル系を目指していたんです。
でも合同説明会に行ったら、1ブースだけとっても元気な会社があるなと思って。そこがユーゴーでした。その後もなんだか気になって。話を聞いていくうちに、ユーゴーは自分の独立のために働ける場所だなと感じて、就職することを決めました。

――高校・大学では何を学んでいるのですか。
高校時代は調理系のコースに通っていたんだけど、お店を開くためにはマーケティングが重要だろうなと思い、大学は経済学部に行きました。でも、やっていくうちに、法律の勉強も必要だなと感じたので、途中で編入して、法律の勉強をしています。

――就職の前にこれをやっておいた方が良いと思うことはありますか。
コミュニケーション能力を高めておくことは大切だと思います。あとは、やっぱり自分自身を知っておくこと。自分の長所と短所を知って、言えることも必要かな。

――岡田さんがこれから仕事をするうえで気をつけたいことは何ですか。
まだ働いていないので何とも言えないですが、やるべき事を決めて、今できることをしていく。いわば骨に肉をつけていく作業と言いましょうか…。そんな意識は大切だと思います。辛いこともあると思うけど、次に活かす糧にしていきたいです。

――今後ユーゴーでやっていきたいことはありますか。
まずは失敗をしたいです(笑)
というと誤解されるかもしれないけど、成功した時より失敗した時の方がレベルアップできると僕は思っているので。入社したてのうちに、色々なことに挑戦して、失敗をしながら成長していきたいです。

 

3人目:
北関東グループ ブロック長 飛田健斗さん

最後にお話を伺ったのは、入社8年目のベテラン、飛田さんです。
飛田さんは国士舘大学を卒業後、ユーゴーに入社しました。多くの場所でエリアマネージャーを務めてきました。

――入社の経緯を教えてください。
私はもともと、都内で不動産屋でもやりたいなと考えていたんです。でも、たまたま地元の友達がユーゴーの説明会に行くというので、とりあえず付き添いで行ったんです。
それで参加してみると、若い人が壇上で話していたんです。若い人でも前線で活躍できる会社なんだ!と思って、選考を受けてみることにしました。

――実際入社してみていかがでしたか。
4月に入社して、8月にはもう担当のエリアを持っていたので、正直大変だったなという印象です。実はお金を動かすより、人を動かすのが本当に大変でした。若いうちから活躍できるというのは良いことだけど、その分責任もあるし、努力が必要なんだと、その時初めて思いました。でも、とても楽しかったのを覚えています。

――社長さんはどんな人ですか
んー、すごく楽しい人でアイデアマンですかね。人を導く言葉選びがとてもうまいなと思います。

――8年勤めてみて難しいと感じるところはありますか。
やっぱり難しいのは「人を理解すること」ですね。昔から知らないものを知るのが好きで、人と関わることは好きなんですけど。相手の気持ちを考えることは、本当に大変だなと思います。

――今後やっていきたいことは何でしょうか。
「人を育てる」マネージャーを育てたいと思っていますね。今も意識して社員に声掛けをするようにはしているけど。やっぱり一緒にいる時間は大切だと実感します。ユーゴーは先輩後輩の距離が近いので、そこはすごくありがたいです。

――これから就職を考える学生にアドバイスなどありますか。
色々あるけど、自分の軸を持つのは大切かなと思いますね。でも、やってみたいと思わない仕事も見ておいた方がいいかな。僕自身もそれでユーゴーに出会っているので。そうすれば、自分が決めた会社に後悔することはないと思います。

ワークショップ

これまでの取材や見学で得たものをもとに、『「てつだって!コース」の利用率を上げるには?』というテーマで、ワークショップを行いました。2年生チームと、3年生+岡田さんチームの2チームに分かれます。

「てつだって!コース」は、衣類へのタグ付けをお客様にお手伝いして頂くコースです。人材不足やパートさんの負担軽減を期待しています。参加するとポイントが付与される仕組みで、利用率は約30%、割引が付くときは60~70%ほどだそうです。このコースの魅力を高め、より利用率を上げるための革新的なアイデアを考えました。

まずは個人で付箋にアイデア出し。ターゲットを絞るもの、特典にこだわったもの、作業環境に関するものなど、面白いアイデアがたくさん出ました。
次に、チーム内で付箋を見ながら意見交換。これだ!と思うアイデアを、話合いながら詳細を練っていきます。壁が全面ホワイトボードの部屋で、マーカーなども使いながら真剣な表情でアイデアを深めます。

最後に、チームで練ったアイデアを稲野辺さんと、吉沼さんの前で発表しました。
3年生と岡田さんチームは、子供から高齢者まで参加できるような環境を整え、やりたくなるような工夫を施す企画を提案。他にも、お客様に自分の服以外のタグ付けもお願いできる仕組みや、当たりが出ると高級車に乗れる企画などを出しました。

吉沼さんからは、「お客様に他のお客様のタグ付けを手伝ってもらう発想はなかった!」と驚きの声が上がりました。

2年生チームは、タグにくじをつけて、当たりの人に景品を贈る仕組みや、タグ付けをした数を月間ランキングにして、お客様同士で競争を楽しんでもらう仕組みを提案。
稲野辺さんからは、「ランキングはクリーニング専科らしい。すぐできそうなので採用するか検討してみます。」と、まさかの採用目前!

インターン生の意見でさえも、ユーゴーの理念に基づいて尊重してくれる。そんなところからもフラットな社風が伝わってきて、とても充実したワークショップとなりました。

学生の感想

花崎諒(はなちゃん)


ユーゴーさんを見学させていただいた感想は、「すごく良い雰囲気の会社!」「こんな楽しく働ける会社ってホントに存在するんだ…」というものでした。新卒入社の数か月後に、いきなりエリアマネージャーを任命されるなど、当然仕事は大変だと思います。しかし、今回関わった社員さんは、みなさんとても笑顔が輝いていて、働くことに熱意を持っています。また、自分がやりたいこと、未来のビジョンも描いていました。これは、会社が社員さんにとって楽しい空間であり、「自分を鼓舞してくれるような環境だ」と思えるからではないでしょうか。
沼崎社長もとても気さくで、BBQにご一緒していただいたり、「社員ともよくご飯に行くよ」と仰っていたり、本当に壁を感じさせない方でした。また、「社員の独立も応援する」と仰っていました。その姿勢は社員さんにどんどんチャンスを与え、社員さんたちが将来を考えながらのびのび働ける要因になっているのだと感じました。
「日本一楽しいクリーニング店」を展開するユーゴーさんは、お客様に楽しんで笑顔になっていただくのはもちろん、その笑顔を生み出す社員さんや店舗で働くスタッフもちゃんと笑顔になるように取り組んでいました。「日本にこんなに活き活きと、楽しく働ける会社があるのか」と、今まで持っていた会社へのイメージを180度変えてくれました。ユーゴーさんは、「人」をとても大切にする、温かい素敵な会社でした!

檜山諒(ひやーま)


ユーゴーという会社を一言で表すなら、「大家族」かなと思いました。社長、社員という垣根を超え、「ユーゴー」という一家でお客様に真摯に向き合っている。取材を通して、そんな印象を受けました。
社長とお話しさせていただいて、特に印象に残っているのは、社員の独立を促していること。一人一人が「Thank you CARD」を見たり、考えたりして、どうするのが一番楽しいか。どうしたら喜んでくれるのか。を突き詰められる環境を社長自身が、率先して生み出していました。
そして、プライベートまで相談できる家族のような関係が、仕事を超えて、社員さんの生き方まで尊重されているように感じて、とても素敵な会社だと思いました。
クリーニング、アパレル業界には全くと言って興味のなかった私ですが、今回ユーゴーさんを取材させて頂き、とても魅力的な社長さん、社員さんに出会えました。業種ではなく、一緒に働く人の方が、就職をするうえで大事にしたい点だな、と気づくことができました。

 

▼取材終了後には本社のテラスでBBQをしました!