~パラレルプロジェクトを企画しよう~ 里山ホテル編

パラレルプロジェクトを企画しよう 里山ホテル
先月3月23日、コクリエドリンクスvol.7にて「パラレルプロジェクトを企画しよう」を開催しました!
前回の様子については、こちらから。

今回は、そのスピンオフ企画として、里山ホテル編を開催しました。

里山ホテル藤岡さんのお話

今回、スピーカーを努めていただくのは、里山ホテルのとどける係””藤岡みのり”さんです。
この係についてはのちほど。
パラレルプロジェクトを企画しよう 里山ホテル

藤岡さんは、三重県出身で、大学を機に茨城に来ました。
大学では農学部に所属し、食農教育のプロジェクトの立ち上げなど積極的に活動していました。

就職活動では、茨城に残りたいと思っていたそうです。
周りの友達をみると、公務員や大企業を希望しています。
「就職に”安定”を求めるけど、”安定”って大きな組織に入ることなのか。」
と疑問に思ったそうです。

「”安定”は何か。」考えついた答えは、「どこでも生きていく力をつけること。」です。

就活で合同説明会などに参加しますが、
「こんな会社だよ」と説明されてもピンと来ません。
そこで「理念に共感し、事業にしている会社」に行こうと思います。

そんな中、日本仕事百貨という媒体で「インターンコーディネーター募集」の記事を見つけます。
そのコーディネーターになったのは私ですが(笑)、記事で紹介された地域企業の1つが里山ホテルでした。

「里山の魅力を常陸太田から世界に発信する。」に共感し、大学4年生から長期インターンを始めます。
そして、そのまま新卒で入社することになりました。
入社すると、当時の社長に「あなたは、なに係なんですか?」と聞かれました。

里山ホテルさんでは、働く人に「摘果係」とか、「育てる係」とか、
各々に里山と関連した言葉で役割がついています。

なに係なのか考える中、有機農家さんへ行きました。
農家の方のお話と野菜に感動し、「こういう想いを繋げ、伝えたいんだ。」と気づきます。
そして、「とどける係」になったそうです。

入社して3年経ち、「どこでも生きていく力をつけること。」はできているのだろうか。
そう感じる中、パラレルプロジェクトに興味を持ってくれました。

企画ワークショップ

後半は3グループに分かれて、ワークショップを行います。
まずは、自身の里山体験を振り返りながら、誰にどんな体験をしてもらいたいかを出します。
パラレルプロジェクトを企画しよう 里山ホテル ワークショップ

その中からプランにまとめて発表します。
実家が肉牛農家の学生からは、命の大切さを知ってほしいと牛を育てるプラン。
生まれて名前付けから始まり、3年かけて育てるそうです。
特に都会の親子が「食べ物=命をいただく」を学ぶ機会は里山らしいなと思いました。

たき火を囲んで話し合ったり、宿泊者同士で演劇ワークショップをするプラン。
人の顔があまり見えない状態で心を開き、宿泊者同士でコミュニケーションを深められそうです。
パラレルプロジェクトを企画しよう 里山ホテル ワークショップ

ワークショップを初めて経験する学生は、
「こんなに自分の話を聞いてくれることに感動しました。」と。
また、他の学生の発表を聞いて、「もっとしっかり話せるようになりたい。」という学生も。

2回目の企画ワークショップでも、自分の体験を話しながら、内省する機会ができたことは良かったです。
これから、具体的に実施できるプランへと検討していきたいと思います。